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鋼の錬金術師 > 鋼の錬金術師 (アニメ) > 鋼の錬金術師の登場人物一覧 (アニメ)

鋼の錬金術師の登場人物一覧 (アニメ)では、2003年のテレビアニメ『鋼の錬金術師』及び関連するゲーム作品に登場する人物の説明を行う。なお、主人公エドワード・エルリック及びアルフォンス・エルリックについては、それぞれのページを参照のこと。

テレビアニメーション 編集

アメストリス軍 編集

各人物の階級については、テレビ放送終了時点のものとする。

大総統府 編集

キング・ブラッドレイ大総統
バスク・グラン准将
ジュリエット・ダグラス大総統秘書官

中央司令部 編集

ロイ・マスタング准将
リザ・ホークアイ中尉
ジャン・ハボック少尉
ハイマンス・ブレダ少尉
ケイン・フュリー曹長
ヴァトー・ファルマン准尉
マース・ヒューズ准将
アレックス・ルイ・アームストロング中佐
フランク・アーチャー大佐
マリア・ロス少尉
デニー・ブロッシュ軍曹
シェスカ(階級不明)
ゾルフ・J・キンブリー中佐
ウィルソン大尉
声 - 西凛太朗
ジュリエットに雇われている傭兵で、錬金術師。殺人鬼バリーと共にイシュヴァール人のキャンプを襲った。ジュリエットの依頼でリックをさらうが、スカーやエルリック兄弟の活躍で作戦は失敗。その後、「なぜ国家錬金術師が邪魔に入るんだ」とジュリエットに文句をつけたが、彼女に殺された。

東方司令部 編集

ハクロ少将
声 - 堀川仁
東部過激派「青の団」による列車ジャック時に登場。エルリック兄弟とヒューズが初めて会うきっかけとなっている。リオールの内乱には指揮官の一人として参戦している。冷徹な性格でロゼに暴行を行っている。

アメストリス国 編集

セントラルシティ 編集

グレイシア・ヒューズ
声 - 三石琴乃
ヒューズの妻。料理上手な良妻賢母。得意料理はアップルパイ。ヒューズの死後はその死を悲しんでいる。
エリシア・ヒューズ
声 - 吉田真弓
ヒューズの娘。天真爛漫で純粋かつ優しい子。友達の男の子から人気があり、ウィンリィを姉のように慕っている。
フィリップ・ガルガントス・アームストロング
声 - 内海賢二
アレックスの父で元軍人。背は低いが、横に広い。立派な髭が特徴。息子に良く似て、名門であるアームストロング家の自慢話ばかりをする。アームストロング財団を持つ。
アームストロング夫人
声 - 朴璐美
アレックスの母でアレックスと同じくらい背が高い。
キャスリン・エル・アームストロング
声 - 釘宮理恵
アレックスの妹。両親およびアレックス全く似ない美少女。しかし、怪力を持ち合わせており、趣味はピアノを持ち上げること。ハボックとお見合いをするが、兄の様な逞しい人が好みなのでと、ハボックの求愛を断る。
ブラッドレイ夫人
声 - 向殿あさみ
ブラッドレイの妻でセリムの養母。ごく普通のお喋り好きな心優しい女性で、還暦になっても大総統を続けている夫を気遣っている。
セリム・ブラッドレイ
声 - 津村まこと
ブラッドレイの養子。普通の人間の男の子。最終話で、金庫に隠してあった物を義父の弱点である頭蓋骨とも知らずに持ってきてしまい、激怒したブラッドレイに首の骨をへし折られる。

イシュヴァール 編集

スカー(傷の男)
声 - 置鮎龍太郎
イシュヴァール人特有の褐色の肌に赤い瞳、額に十字の傷、錬成陣の刺青が彫られた右腕を持つ男。イシュヴァール殲滅戦にて、兄や同胞を殺された恨みから、国家錬金術師を殺し回っている元イシュヴァラ教の武僧。普段はサングラスを着用して赤い瞳を隠して行動している。「スカー」という名前は額の傷から軍部が付けた通称名である。
スカーの右腕こそが、その兄が作成していた未完成の賢者の石であり、キンブリーを倒した後、最後の足掻きで爆弾に変えられたアルを助けるため、リオールの街に書いた錬成陣を使い、突入した7000人近い兵士と自らを代価に、アルの鎧を賢者の石へと錬成し消滅(他界)した。
エドのライバルキャラクターとして描くために原作よりも年齢が若く設定され、体格も細くなり、強面気味な顔立ちも二枚目になっている。原作は兄を「兄者」と呼ぶが、アニメでは、「兄さん」と呼ぶ。
スカーの兄
声 - 水島裕
最愛の恋人を生き返らせるために錬金術の研究を行う。結果として人体練成を行い、後のラストを造りだす。原作とは容姿が異なる。
スカーの師父
声 - 藤本譲
殲滅戦後は多くのイシュヴァール人の難民同様にアエルゴに亡命を求めるものの拒絶され南方の山間部へ逃れる。その後、東方のスラム街で弟子であるスカーと出会い、復讐の無意味さを説くが無駄に終わってしまう。
リック
声 - 川崎恵理子
イシュヴァール人の少年。レオの弟。ラストとグラトニーに襲われて重傷を負ったスカーを助ける。母親がイシュヴァール人。
レオ
声 - 福島潤
イシュヴァール人の少年。リックの兄。母親がイシュヴァール人。幼い弟を気遣っている。以前は母を嫌っていたが、事実を知って号泣し、改心した。

ラッシュバレー 編集

パニーニャ
声 - 氷上恭子
黒い肌で、黒髪を後頭部でひとつに束ねている少女。幼い頃、列車事故により右腕と両足を失い、失望に暮れていたが、ドミニクによって左足、右足、右腕に機械鎧を装着させられる。世間にドミニクの機械鎧が凄いという事を認めさせたいと悩んでいた。原作と違いスリは営んでおらず、右腕も機械鎧、武装機械鎧ではない。
ドミニク・レコルト
声 - 郷里大輔
機械鎧技師。ラッシュバレーの路地裏にひっそりと店舗を構えている。腕は確かだが頑固さから客ウケが悪く、悪評をばら撒かれて世間では腕前を軽んじられている。パニーニャを養女としており、彼女がドミニクの機械鎧の凄さを見せ付けようと躍起になって失敗した時、「機械鎧は単なる機械じゃねぇんだ。れっきとしたお前の手足なんだ。そんなことも分からねぇ奴に育てた覚えはねぇぞ」と諭した。

ダブリス 編集

イズミ・カーティス
声 - 津田匠子
錬金術師。エルリック兄弟の師匠。36歳。細いドレッドロックスをポニーテールのように束ねた髪型と、左鎖骨下の「フラメルの十字架」の入れ墨が特徴の美しい女性。ダブリスで精肉屋を経営する。
性格は少々頑固だが、厳しさと優しさの両方を兼ね備えた聡明な女性。だが夫であるシグの前では180度態度が変わり、所かまわずのろける。最初の妊娠で病気により流産した時に、子供を産めない体になる。夫を愛すあまり、人体錬成によって子供を蘇らせようとし、結果内臓の大半を持っていかれ虚弱体質になってしまう。また、その関係でよく吐血する。しかしながら、相当な腕前の体術を持ち、アルを救出するためにデビルズネストに乗り込みグリードに啖呵を切るなど、その強さは衰えていない。また、人体錬成を行い失敗するも生還したことからわかるように錬金術師としての能力は高い。
エルリック兄弟に錬金術の基礎と体術を叩き込んだ鬼師匠であると同時に、兄弟にとっての母親代わりのような存在。子供のいない彼女にとっては2人は息子同然である。旅行中にリゼンブールに立ち寄った際、まだ幼いエルリック兄弟と出会う。元々、弟子を取らない主義であったが、弟子入り志願したエルリック兄弟の真剣な眼差しに根負けし、「ヨック島で一ヶ月、錬金術なし(ナイフだけ)で生き延びること」と同時に「一は全、全は一とは何かを知る」を条件に弟子入りを認める。このヨック島の修行を始め、修行はスパルタ教育であり、エルリック兄弟がたびたび修行時代のことを思い出して、当時の過酷さと現状を対比させるシーンがある。
錬金術の師匠がダンテであり、人体錬成した息子がラース。禁忌を犯したが故に、ホムンクルスに関することなど、様々なことを知っている。原作の性格的な強さが鳴りを潜め、心の脆い女性になっていた。さらに、内臓がない設定が強く描かれ、原作では主にギャグ要素としての吐血だったのが、アニメ版では生死に関わる深刻なものとして扱われており、劇場版の世界では亡くなっている。
師匠ダンテの錬金術の腕前を認めてはいるが、人間を軽蔑する彼女の思想に共感できずに袂を分かつ。また、エルリック兄弟も使っている「フラメルの十字架」もダンテからの影響となっている。
シグ・カーティス
声 - 佐々木誠二
イズミの夫。ダブリスで肉屋を営んでいる。イズミとは所構わずのろけるラブラブ夫婦であり、イズミが子供を流産したとき力になってやれなかったと考え、今でも後悔している。目を開けながら寝る癖がある。アレックスとは、互いの肉体を見せ合い、友情を深めた。
メイスン
声 - 園部啓一
肉屋の従業員。筋肉質で頭に鉢巻を巻いた男性。いつも上機嫌なムードメーカー。シグとは正反対な風貌で、おしゃべりで陽気な人物。

リゼンブール 編集

ホーエンハイム・エルリック
声 - 江原正士
エルリック兄弟の父親。錬金術師。金髪眼鏡に特徴的な顎鬚を持つ大柄な男。リゼンブールでトリシャと出会い、彼女とその間にできた2人の息子たち(エルリック兄弟)と仲睦まじく暮らしていたが、ある日突然出奔し、以来、音信不通だった。アルは未だ幼かったために記憶が無いが、出奔をトリシャの死の間接的原因と誤解していたエドからは酷く嫌われている。
「光のホーエンハイム」と呼ばれ、幾度も別の肉体に魂を入れ替えることで約400年間ダンテと共に悠久の時を生きてきた。ダンテよりは遅いものの不老不死の代償として肉体が生きながら腐り始めている。原作同様に家族に対する愛情はとても深く、また、出奔の理由も大本の原因が違うとは言え、自身の身体を元に戻すためである。
終盤でエドの話をこっそり聞いた後にダンテの説得に向かうが、逆に扉の向こうの「現実世界」に飛ばされる。最終回以降は、現実世界にやってきたエドと一緒に暮らし始めた。
原作に比べると女性にだらしない面があり、トリシャの事を「生涯でただ一人愛した女性」と言っている一方、ロス少尉を口説いたり、ダンテとは元夫婦(愛人)関係だったりしている。
なお、原作での名前はヴァン・ホーエンハイムであり、姓のエルリックは本作だけの設定である。
トリシャ・エルリック
声 - 鷹森淑乃
エルリック兄弟の母親。夫のホーエンハイムが姿を消した後、女手ひとつで二人を育ててきた。流行り病にかかって成す術もなく亡くなった原作とは異なり、自分の病気を自覚していながら、医者にかかる事もなく数年間隠し続けていた。周囲に病が知れた時には既に取り返しのつかない状態になっており、緩慢な自殺のようにして亡くなった。家を出た夫の事を思って遠い目をしている事が多かったとエドに言われており、息子達がホーエンハイムのように錬金術に励んでいる時だけ、息子たちに目を向けた。息子たちへの愛情を持ち合わせてはいるが、原作と比べると、夫へ依存するあまりに息子たちを省みないという弱い面が色濃い。ホーエンハイムの不老不死の身体、そして彼が姿を消した理由等は全て知っており、彼の事を恨む事なく想い待ち続けていた。その容姿がスロウスのベースとなりエルリック兄弟を惑わした。
ウィンリィ・ロックベル
声 - 豊口めぐみ
本作のヒロイン[1]。機械鎧整備士の少女。淡い金髪のポニーテールに、青い瞳の美少女で、機械類には目がないお転婆な女の子。リゼンブールの医者の家に生まれ、エルリック兄弟とは幼馴染である。両親は彼女が8歳の時にイシュヴァールの内乱で死亡し、以後、祖母のピナコに育てられる。ピナコを師として機械鎧整備士になり、エルリック兄弟を支えている。
性格はとても明るく、ガサツな部分も見える。己の容姿や機械鎧技師としての腕前を賞賛する発言も。フェチとも言えるほどに高じた機械好きのため、エドが機械鎧を壊したのを知れば問答無用でスパナ等で殴りつけることも珍しくない。エドの銀時計を無断で分解したり、その銀時計をパニーニャに盗ませて質屋に売らせようとしたり、見ず知らずの人物の機械鎧や乗り物まで追求しだすなど、半ば無神経な行動も見られる。その反面、泣き虫かつ寂しがり屋で、常に危険に晒されている兄弟を心配するなどの思いやりある姿も見せる。原作とは異なり、アルとの交流の描写は少ない。鎧の体であるアルの事を無視して、機械鎧の整備は一生自分がやるから旅をやめてとエドにすがりつくなどの姿を見せた。両親の仇であるマスタングを知った後、彼の人柄を知る事で憎みきれなくなった。
作者の荒川は、先述のように原作での登場が遅かったことから「原作よりもっとヒロインらしく」と頼んでいたが、実際には作者の意向とは異なる結果となった。アニメ開始前に原作にて登場回数がほとんどなかったことが、製作サイドでも設定しづらかった理由になっている[2]。劇場版のエドとの再会シーンは月刊少年ガンガンで行なわれた劇場版名場面ランキングで3位になるなど、映画を観てウィンリィを好きになったとの声も多い[3]
OVAの短編で現実世界のエド達の未来が描かれた際、エド(もしくはアル)の孫達の中に彼女と瓜二つの少女がおり、エドの事を「曾じいちゃん」と呼んでいる。
ピナコ・ロックベル
声 - 麻生美代子
外科医兼機械鎧技師。ウィンリィの祖母であると同時に彼女の機械鎧の師匠。丸メガネに納豆の藁苞のような髪型。
リゼンブールで機械鎧の店を営んでいる。キセルを愛用。エドとアルのことを温かく見守り、トリシャの死後も家族として面倒を見た。エルリック家と深い関わりを持つ人物。
ユーリ・ロックベル
声 - 室園丈裕
外科医。ウィンリィの父親。ピナコの息子。
イシュヴァールの内乱では妻と共に、アメストリス人とイシュヴァール人の区別無く無償で治療をしていたため、イシュヴァールの人々からも慕われていた。原作とは異なり、ただ治療にあたるだけではなく、軍に刃向かおうとするイシュヴァール人たちの通信所としても診療所を使わせていた。後にマスタングに射殺されてしまう。
サラ・ロックベル
声 - 山口由里子
機械鎧技師兼外科医。ウィンリィの母親。夫と共にイシュヴァールで負傷者の治療を行っていた。嫁ながらロックベル家の女性であることを誇りにしていた。夫と共にマスタングによって射殺されてしまう。

リオール 編集

ロゼ・トーマス
声 - 桑島法子
リオールの少女でレト教の信者。準レギュラー[4]。外見は前髪のみがピンクでそれ以外は茶髪のロングヘアにワンピースの美少女。肌が褐色のイシュヴァール系で瞳の色はバイオレット
前年に最愛の恋人を亡くし落胆していたところ、恋人を復活させてくれるというレト教を信じ、自分を取り戻していた。しかし、エド達によって教主・コーネロの教えが嘘である事を知らされ失望。自暴自棄になりかけたところをエドに諭される。
エルリック兄弟が去った後に、リオールの暴動が発生し、その後、中央軍がやってくるまでは原作と同じだが、そこで軍部に連行され暴行を受ける(この時、最初に暴力を振るったのはハクロ少将)。暴動鎮圧後は、父親も分からない子を孕み、暴行のショックで声を失っていた。その後、「傷の男」がリオールの街で賢者の石の錬成陣を造ろうとした際には、彼に聖母として仕立て上げられる。リオール消滅後にダンテの下に連れて行かれ、男に虐げられた心の隙間をついて洗脳され、肉体のストックにされる。
クライマックスでダンテに身体を乗っ取られる直前、目の前でエドが殺されたショックで元に戻る。結果として、乗っ取られずに無事帰還し、後日談ではウィンリィ達の家に居候、子供も成長していた。
洗脳中はダンテと恋愛関係のような振る舞いを見せている。ダンテの発言で、兄弟のロゼに対してのセリフがあるが、異性としてではないと指摘されている。また、原作者は暴行を受けたなどの展開について難色を示している。
コーネロ
声 - 有本欽隆
レト教の教主。リオールに新興宗教レト教を興し、自身を太陽神レトの代理人と名乗る。ラスト達に与えられた不完全な賢者の石を使って「奇跡の業」を起こし、信者を騙していた。目的は軍事国家を創る事。しかし、エド達によって全てをばらされた後、用済みとしてラストによって始末された。
クレイ
声 - 高瀬右光
レト教の宣教者でコーネロの側近。コーネロの命を受けエルリック兄弟を襲うが、逆に殴り倒されてしまう。リオールの暴動が起きた後にエンヴィーがコーネロに化けている事を知り、グラトニーに食べられ死亡。
ケイン
声 - 真殿光昭
かつてのロゼの恋人で故人。コーネロにより、ケインは蘇ったかのように思えたが、その正体はケインそっくりの声を話す鳥型キメラであった。

ユースウェル 編集

ヨキ
声 - 矢尾一樹
元中尉。自身の出世に精力を傾ける悪党。もともとはユースウェルの一炭鉱主。出世欲に駆られて軍に入り、中央の高官に賄賂を贈ることで地位を得ていた。炭鉱の経営権を握っていることをいいことに、さらに賄賂を増やして地位を上げようと炭鉱の人たちを重税で苦しめる。しかし、エドに騙され炭鉱の経営権を奪われた上、東方司令部に悪行を報告されて今までの地位を全て失う。その後、貧民街で辛くも暮らしていたが、ホムンクルスの策略に嵌り、変装したラストに殺された。
ライラ
声 - かかずゆみ
錬金術師。おかっぱ頭(ショートボブ)で紫色の瞳を持つ少女。物語初期においてユースウェルでヨキの部下として登場。純粋かつ真面目な性格で、国家・軍部に尽くし国家錬金術師になろうとしていたが、実際のところはヨキに巧みに利用され、彼のボディーガードとなっていた。
エドに敗北後、純粋に大衆のための国家錬金術師になることを志し、ダンテに弟子入りする。ダンテの下では、前に見せなかった無邪気な笑顔を見せるなど、とても充実な日々を送っていた。しかし、ダンテに生きたまま身体を乗っ取られてしまい夢は途絶えてしまう(死んだ訳ではないが、ライラの魂がどうなったかは不明)。
劇場版では、フリッツ・ラングの撮影所でお茶を出す女優として登場。この時の彼女は、エドに対して無愛想だった。
ホーリング
声 - 中田譲治
炭鉱の現場責任者であり、家は宿屋経営。金髪、髭面のマッチョな男性。一時期、錬金術を学んでいたこともあり、「錬金術は大衆の為に」という考えが強い。合わせて軍人であるヨキの圧政もあり、「軍の狗」である国家錬金術師を毛嫌いしていた。そのため当初はエドにも冷たい態度をとっていたが、エドがヨキの圧政に見かねてヨキを失脚させると共に炭鉱の権利書を取り上げる様子を見て、考えを一部改める。
カヤル
声 - 川上とも子
ホーリングの息子。子供故の無鉄砲さでヨキの顔に雑巾を投げつけた事で見せしめとしてヨキの部下に斬られそうになったが、エドに助けられる。

イーストシティ 編集

ショウ・タッカー
声 - 永井誠
「綴命」の国家錬金術師。イーストシティにて一人娘のニーナと飼い犬・アレキサンダーと暮らしていた錬金術師。エドワードが国家錬金術師資格を得るための勉強の下宿先であった。妻には逃げられたことになっていたが、実は自身が国家錬金術師の資格を得るきっかけとなった人語を話す合成獣の材料にしていた。研究成果が出ないことで国家錬金術師の資格を失う焦りから、次は娘のニーナと飼い犬のアレキサンダーを使って第二の「人語を解する合成獣」を錬成するも、エドワードに見破られ軍に身柄を拘束される。その後、軍の秘密が洩れることを恐れ、即決審判を経て秘密裏に処刑された。しかし、裏では軍(ホムンクルス達)によって合成獣として生かされる。その後、軍の下を離れてニーナを復活させるために賢者の石を求めて彷徨う。アルが賢者の石になったことを知り、これを利用してニーナを人体錬成するも、中身の無い人形と化した物しか造れず、最終的にはその事実を認めることができずに精神崩壊を起こす。
ニーナ・タッカー
声 - こおろぎさとみ
ショウ・タッカーの娘。茶髪の三つ編みお下げ。父親想いの元気な女の子。査定を目前に焦った父によってアレキサンダーと一緒に合成獣にされてしまう。ショウ・タッカー拘束後、実験体として研究所に移送されることを知って錯乱したエドが移送車を錬金術で横転させ逃がす。その後、路地裏に隠れているところをスカーに殺害される。物語終盤でショウ・タッカーが「賢者の石」を使い蘇らせるが中身の無い人形であった。
アレキサンダー
査定に困ったショウ・タッカーによってニーナと共に合成獣にされてしまう。その後、合体したニーナと運命を共にした。

リンター村 編集

死者が甦り人々を次々に襲うという不気味な噂が流れる村。

マジハール
声 - 土師孝也
ホーエンハイムの友人。長髪、細身の老人。昔、彼が愛していたカリンという女性を蘇らせるために錬金術師になる。最後はエドワードに(不可抗力で)持っていた剣をはね返され、その剣が刺さって無残な最期を迎えた。
カリン
声 - 小宮和枝
マジハールの元恋人。20年前の転落事故で記憶喪失になった。その十数年後、過去を思い出し帰郷したが、マジハールに気付かれず、正体が明らかになったときには、マジハールに拒絶される。帰郷から正体が明かされるまでの間は「レビ」と名乗っていた。
クローゼ
声 - 矢島晶子
リンター村の娘。男勝りで負けず嫌いな性格。エドとアルと出会った当初は男装していたために少年と勘違いされる。昔、村で謎の死を遂げた姉の真相を探っていた。

アクロイア 編集

「水の都」と呼ばれる水上に位置する町。

クララ
声 - 白石美帆
アクロイアの看護師、錬金術師。怪盗サイレーンの正体。普段は優しい看護師だが、夜になると錬金術を使う怪盗サイレーンとして活動する。胸の上に錬成陣があり、それを使う事で爆発を起こせる。盗みの理由は物が欲しいからではなく、水位が毎年上がって水没せんとする街を自分が怪盗として盛り上げる為。アクロイアに来たエド達によって一度は警察に捕まったが、エド達がいなくなった直後に脱走し、再び怪盗として街を活性化させている。

ゼノタイム 編集

金鉱の街。金細工の技術に長けた町、以前は農業が盛んであった。「ゼノタイムの金細工」は高額で取引される。

ラッセル・トリンガム
声 - 岡野浩介
錬金術師。フレッチャーの兄。金髪、銀目。エドの名前を騙った少年。高飛車な性格。アニメ版の終盤に父ナッシュの日記に書かれていた地下都市のことをエドに伝える。エドより背は高いが年下。
フレッチャー・トリンガム
声 - 荒川美奈子
ラッセルの弟。兄と同じく金髪、銀目。アルの名前を騙った少年。父親の存在を恨むエドとは対照的に、彼らは自分の父を尊敬している。
ナッシュ・トリンガム
声 - 田中秀幸
ラッセルとフレッチャーの父親。賢者の石の試作品を作るための「紅い水」を研究していた人物。しかし実は「紅い水」は人には有害なモノであると知り、研究を放棄、妻子を捨てゼノタイムに戻るもマグワールの要求により無理やり研究を続けさせられていた。ベルシオに説教され研究を降りるもマグワールに殺害された。後年、日記に第5研究所の真の場所「ダンテの地下都市」の事を記していた。
マグワール
声 - 五代高之
ゼノタイムの大地主。トリンガム兄弟に、危険性を知りながらも「紅い水」の研究をさせていた。
ベルシオ
声 - 関俊彦
ナッシュの友人。独り身で農園で働いている。エリサの病気を心配していた。
エリサ
声 - くまいもとこ
レマックの娘。いつもベルシオの農園を手伝っている。「紅い水」が原因で、謎の病に感染していた。
レマック
声 - 古田信幸
エリサの父親。娘の病気を心配していた。
デルフィーノ
声 - 乃村健次
ゼノタイムの住民。

ホムンクルス及び関連人物 編集

ダンテ
声 - 杉山佳寿子, ライラ同化後:かかずゆみ
ホムンクルス達の統括者であり、物語全体での最大の黒幕。錬金術師でイズミの元師匠、深い森の奥に屋敷を構えてひっそりと暮らす穏やかな老婦人。物語後半で登場し、ライラを弟子にしていた。また、エルリック兄弟も使う「フラメルの十字架」も元々ダンテが使用していた物である。大の人間嫌いで、それによりイズミと袂を分かつ。
その正体は、他人の肉体を乗っ取り、悠久の時を生きてきた女錬金術師。錬成陣無しの錬成や、赤ん坊を使って真理の扉を開くなど、錬金術師としての実力は高い。物語の進行と共にその本性を表し、弟子のライラの身体を生きたまま乗っ取るなど、その冷徹・利己的な業の深さが現れてくる。終盤では、地下都市にてホーエンハイムを真理の扉の向こうの世界に飛ばす、アルを人質に取ってエドを迎え撃つなどしたが、最期は自ら理性を奪ったグラトニーに襲われるという結末を迎えた(最期のシーンは明示されていない)。
永遠の命を得ることを目的としており、そのために肉体の入れ替えに必要な賢者の石を欲している。石を常に確保するため、石の秘密を一般に知られないように守ると同時に、多少の石の情報を流す、あるいは争いを起こすことで、石を求めさせ追い求める者に石を作らせ、それを横取りするという計画を立てていた。そのためにホムンクルス達を使い、各地で工作活動を行っていた。ホムンクルス達は「賢者の石で完全な人間にする」との口実で利用していたに過ぎず、石を勝手に使おうとしたラースからは手足を奪うなど、まったく信用していなかった。ただ、賢者の石を用いた方法では、肉体は新品でも魂その物が劣化していくために、生きたまま身体が腐敗していき、さらにその周期も早まるという欠点を持ち、その回避のために真理の扉の研究なども行っていた。
大らかではあるが、冷酷で計算高い二面性を持つ。かつての同僚だったホーエンハイムを400年以上も恋慕い、彼がいなくなるとその息子であるエドに興味を示し、ロゼの肉体を得たら彼と恋仲になろうとしていた。その肉体のストックであるロゼに対しても同性愛のような感情を抱いており、作中では恋愛関係になっているかのような描写で描かれている。
ラスト
声 - 佐藤ゆうこ
色欲」の名を持つ人造人間。ベースは「傷の男」の兄の恋人。先代のラストも存在していた(詳細不明)。性格は基本的にはクールだが、感情的になったり、非情になりきれない詰めの甘い面も目立つなどホムンクルスの中では一番人間臭い一面を見せている。生まれて約7年と年齢が若いため、仲間内での序列は低く、使いっ走りのような扱いをされていた。立場と境遇が似ているせいか、スロウスに対して友情にも似た親近感を持っており、彼女とは仲が良かった。原作とは黒服の設定が違うため、軍服や民族衣装などいろいろな服に着替えている。自分のベースとなった人間の記憶が断片的に残っており、自分は何者なのかという問いに悩まされていた。そのため賢者の石の力で完全な人間になりたいと強く願っている。
終盤にて生前の記憶の一部を取り戻し、奴隷同然の扱いに我慢できなくなってダンテと決別し、エルリック兄弟に寝返る。同時に友人であるスロウスとも人間になりたい理由の相違(スロウスは今の自分のまま人間になりたかったが、ラストは昔の自分を取り戻したかった)から袂を分かち、彼女の封印に手を貸す。それに激怒したラースも封印しようとしたが、逆に自身が封印の錬成陣に引っかかってしまい、ラースの錬金術で紅い石を吐き出し、封印される。最期に自らが欲していたのは「人間としての死」と知り、安らかな表情を浮かべて眠りについた。原作とは異なり、ホムンクルスとしての誇りを持つ事はなかった。
グラトニー
声 - 高戸靖広
暴食」の名を持つ人造人間。ダンテによって賢者の石や赤い石の結晶化のために作り出された。一人称が原作では「おで」だが、こちらでは「ぼく」である。
ラストと行動することが多く、彼女の死を知った後は悲嘆に暮れていた。その為に、賢者の石となったアルを結晶化させようとするダンテの思い通りに行動せず、彼女によって理性を消し去られ、単なる食欲だけの存在となって暴走する。最終回では暴走した状態でダンテに襲い掛かる。
劇場版では巨大な化け物の姿で登場した。
エンヴィー
声 - 山口眞弓
嫉妬」の名を持つ人造人間。ベースはホーエンハイムとダンテの息子。かつて水銀中毒で死亡したのをホーエンハイムが人体錬成した結果として誕生した。本来の姿はホーエンハイムにそっくりである。
ホムンクルスとしての地位は原作よりも高く、プライドと同等であり、戦闘能力も遥かに高い。さらに他のホムンクルス達と違って、ダンテの思惑を全て察しており、「人間になること」よりも「人間を苦しめること」に重きを置き、「人間がすべて滅んだ時にやっと忘れることができる。どうして僕が生まれたかと言う事を(要約)」と述べている。その為に本来の「人間になりたい」と思う仲間である他のホムンクルスを内心では馬鹿にしていた。
ホーエンハイムを慕っていたが、彼とダンテが袂を分けた時に、自分が捨てられたと思い込んでいる。そのために、執拗にホーエンハイムはおろかエルリック兄弟も憎んでおり、終盤ではそれがより現われる。また、生前の記憶を完全に保持していたが、それに苦悩したラストやスロウスとは違い、逆に憎しみの糧としていた。
中盤の終わり辺りから登場頻度が増し、クライマックスではエドを殺害する。その後、アルがエドの人体錬成を試みて現われた扉の向こうにホーエンハイムがいることを知り、ホーエンハイムに会うためにドラゴンリヴァイアサン)の姿に変身し、現実世界へと消え去る。劇場版では変化能力を失い、ホーエンハイムと共に真理の扉の材料にされる。
グリード
声 - 諏訪部順一
強欲」の名を持つ人造人間。ベースはかつてダンテに恋心を抱いていた人間。外見や能力などの設定は原作と同じ。ダンテとしては愛情を餌にコントロールしようとするも思い通りにならず、結果、封印される。その後、140年の時を経て封印が破れ脱走し、原作同様に合成獣になった元兵士達を部下にして行動する。
最期は、ダンテの下に赴くも罠にはまって体内の赤い石を吐き出し、弱ったところをダンテを殺したと勘違いしたエドによって倒される。その死に際、エドにホムンクルスの弱点をほのめかして息絶えた。
後に兄弟は再会したマーテルの話から「人間らしい死」を望んでいた事を知った。
スロウス
声 - 鷹森淑乃
怠惰」の名を持つ人造人間。ベースはエルリック兄弟の母であるトリシャ。左の胸にウロボロスの紋章を持つ。ホムンクルスとしての能力は身体の液状化。それにより、いかなる場所にも侵入でき、また戦闘時には身体を自由に伸ばして敵を絡め取ったり、遠心力をかけることにより敵を粉砕するなどといった武器にもなる。また、直接攻撃を無効化できる。
登場した当初は髪を茶色、瞳を緑色に変えていた。顔立ちはトリシャよりも大人びて髪型も違う等、彼女と全くの「瓜二つ」ではない。性格もトリシャとは正反対で、冷淡かつ狡猾。知謀に長け、自分の手をあまり汚さない戦略家である。その為末妹で新参であるにも関わらず優遇されており、ホムンクルス内での地位は先に加わったラストよりも高い。しかしそのラストとは比較的仲が良かった。基本的に感情表現に乏しく表情をまったく変えないがラスト同様に人間になりたいと強く望んでおり、そのためにダンテの命令には忠実だった。人格そのものはトリシャとは全く異なるが、トリシャの記憶が一部残っており、それにより自分が死んでいる事を自覚しかけていた。そのため、人間になろうとしているホムンクルスである自分と、既に死んでいるトリシャという二つの人格のジレンマを感じて苦悩し、エド達を倒すことでトリシャとしての自分を否定しようとした。ラースからは「ママ」と慕われるが、彼女のほうは彼に対しては愛情はなく、道具としか思っていなかった。
賢者の石となったアルを捕獲しようとエドと交戦。自分がトリシャに似ている事を利用するなどして有利な戦いを展開するも、弱点であるトリシャの遺骨を取り込んだラースと融合されて動けなくなり、身体の全成分を揮発性の高いエタノールに再構築された。そして、最期はトリシャとしての言葉を残し蒸発したが、人格がトリシャに戻ったのか、それともトリシャの人格の言葉を代弁しただけなのかは不明のままになっている。
プライド
声 - 柴田秀勝
傲慢」の名を持つ人造人間。キング・ブラッドレイの正体。能力などの設定は原作のラースと同じだが、再生能力も持つ。更に「空気の流れが読める」という能力が付加され、マスタングの密閉空間を用いた作戦も瞬時に見破った。原作とは年をとるメカニズムが違い、(プライドに限らず)ホムンクルスは見た目を変えることができるという能力を使い、年をとったかのように見せていた。
ホムンクルス達の中でも最もダンテに忠実な部下として扱われ、彼女自身「傑作」と称する。アメストリスの事実上の元首に据えらえる事で、国家権力を以ってダンテの目的を代行・遂行する傀儡道具とされていた。原作のような人間らしさはなく、冷酷非道な支配者として描かれている。
セリム(アニメでは普通の人間の子供)に弱点である自らの頭蓋骨を託すが、何も知らないセリムはそれをマスタングとの戦闘中に持ってきてしまう。激怒し、セリムを殺したが、時既に遅くマスタングに頭蓋骨を奪われ動けなくなったところを、命が尽きるまで焼き尽くされた。その後、世間には行方不明になったと発表された。
ラース
声 - 水樹奈々
憤怒」の名を持つ人造人間。ベースはイズミの子供。右足の裏にウロボロスの紋章を持つ。イズミの人体錬成によって生まれた後は真理の扉の向こうに送られ、その中で成長していた。
別の物質と融合することで、その能力を自在に扱うことのできる能力を持つ。真理の扉の中でエドが持って行かれた手足を発見しそれと融合、それにより人の形を手に入れ扉から脱出する。他のホムンクルスと違い、常に素足である。また、ホムンクルスは錬金術を使えないが、エドの手足と融合した結果、ラースのみ錬金術が扱える。戦闘の際には融合の能力と錬金術を併用して高い戦闘能力を誇る。
真理脱出後は、記憶がなかった為しばらくイズミやエド達と暮らす。当初は純真無垢な普通の子供であったが、エンヴィーから紅い石を与えられ事実を知ってからは性格が豹変。そのままホムンクルスとして覚醒し、ダンテに従うこととなる。弱点となるはずの遺品が、生まれて間もない死んだ赤子を代価として誕生したため、遺骨すら無い。しかし、赤ん坊の泣き声を聞くと錯乱する。
ホムンクルスに覚醒後は子供らしさを残しつつも、荒々しい性格になった。与えられなかった母性を求めるかのようにスロウスを「ママ」と慕っていた(ただし、ホムンクルスとしての年齢は彼のほうがスロウスよりも上)が、本来の母親とも言うべきイズミをその生い立ちから怨んでいる。終盤で、スロウスはエドに封印されてしまい深い孤独感に陥る(この際、彼女の封印に手を貸したラストを封印している)。その後、スロウスを賢者の石で蘇らそうとしてダンテの怒りを買ったため、(エドの)手足を奪われ、錬金術を使えなくされた。
「紅い石」を与えられたとはいえ、手足を奪われた後も再生することはなかった。それゆえ最終回では、ウィンリィがエドのために造った機械鎧を付けてもらった。
劇場版では変貌したグラトニーと戦い、アルの錬成によって扉を開く為の材料になり、扉の中にいたイズミに抱きしめられながら消えていった。

第五研究所 編集

スライサー(ナンバー48)
声 - 兄 大滝進矢、弟 坂口候一
元第五研究所の番人。元死刑囚。アル同様に鎧に魂が定着されている。
日本刀に似た刀を武器に使い、エドを圧倒する鋭い太刀筋の持ち主。元々、兄弟で盗みや殺人を行っていた二人一組の犯罪者で、逮捕され表向きは死刑にされる。実際には、ホムンクルス達によって、兄は鎧の頭部に、弟は胴部に魂を定着させられ鎧の体となり、元第五研究所の番人となる。
エドとの対決では二人一組ということを利用して不意打ちを食らわせダメージを与えるも、結果的にはエドに敗れる。弟はエドから人間と認めてもらえた嬉しさから自分で血印を破壊し自害、兄は真相に近づいた所でラストにエドヘの見せしめとして殺された。
バリー・ザ・チョッパー(ナンバー66)
声 - 伊藤健太郎, 女装時:石津彩
元第五研究所の番人。元死刑囚。アル同様に鎧に魂が定着されている。
肉切り包丁を武器に用い、人間を切り刻むことに快感を覚える殺人鬼。ウィンリィを襲いエドとも戦っている。この事件が、エドの資格修得後の最初の功績と同時にトラウマの1つとなっている。その後、ホムンクルス達によって鎧に魂の定着が行われ、傭兵として軍に非公式に雇われて行動していた。同じ傭兵のウィルソンと共にイシュヴァール人のキャンプを襲い、エルリック兄弟・「傷の男」と戦うが、ウィルソンの錬金術の暴走に巻き込まれて身体がバラバラになり、「傷の男」に踏みつけられ消滅した。
イシュヴァール人を殺して回るという殺人狂ぶりを前面に出された形で描かれている。生前の姿は原作のような巨漢ではなく、すらりとした優男。最初に殺したのは妻であり、劇中ではその妻の姿に化けていた。しかも完璧な女装ぶりで、納入先の軍部の食堂のシェフもバリーを女性と思っていた。

グリードの部下 編集

ドルチェット
声 - 松本保典
犬と人間で造られた合成獣人間で、ロアやマーテルと共に特殊工作部隊に所属していた元軍人。犬との合成獣のため、性格は楽観的で忠誠心が強い。犬の能力として鼻が利き、足が素早い。武器は刀。決して弱くないが、負ける場面が多かった。デビルズネスト殲滅戦にて最期はグリード、マーテル、アルを追ってきたラストとグラトニーに殺される。
ロア
声 - うえだゆうじ
牛(バッファロー)と人間で造られた合成獣人間で、ドルチェットやマーテルと共に特殊工作部隊に所属していた元軍人。牛に近い怪人体に変身できる。武器は大きなハンマー。肉弾戦を得意とするが足はそれほど速くない(ドルチェット曰く「鈍牛」)。デビルズネスト殲滅戦ではアームストロング少佐と互角に戦うが、最期はグリード、マーテル、アルを追ってきたラストとグラトニーによって殺される。
マーテル
声 - 笠原留美
蛇と人間で造られた合成獣人間で、ドルチェットやロアと共に特殊工作部隊に所属していた元軍人。グリードの部下の中では唯一の女性。蛇の能力として身体の関節を自由にはずす事ができ、それを生かしてアルの鎧の中に潜り込んだ(以後アルの監視の役目を負う)。武器はナイフ。デビルズネスト殲滅戦では生き残り、しばらくエルリック兄弟と行動を共にする。裏切ったキンブリーや仲間を殺害したブラッドレイへの復讐のために行動するも、原作同様アルの鎧の中でブラッドレイに殺される。その際、マーテルはアルに「大総統はホムンクルスである」と伝え、兄弟やマスタングが大総統の正体を知るきっかけを作った。
ビドー
声 - 大川透
トカゲと人間で造られた合成獣人間。トカゲとの合成獣という体を生かして垂直な壁を登ることができる。魂の錬成を確認するためにエルリック兄弟を挑発した。キンブリーと行動していたが、爆弾に作り変えられそうになったため絶交した。デビルズネスト殲滅作戦で射殺される。

その他 編集

ティム・マルコー
声 - 戸谷公次
「結晶」の二つ名を持つ元国家錬金術師。 もともとは軍の錬金術研究機関にて賢者の石の製作に関わっていたが、賢者の石の材料が生きた人間だったことや、その試作品がイシュヴァールにて殺戮兵器として使用されたことに耐えられず、資料と試作品を持ち出し逃亡した。その後は「マウロ」と名を変えて、田舎の町医者として穏やかな生活を行っていた。ある日、偶然にもエドワード達と出会い賢者の石の秘密を示唆する。その後、グランによって強制的に連れ戻されホテル内でラストと対面、最期はグラトニーに喰われた。
ルジョン
声 - 子安武人
医者。故郷の村で流行っていた身体が石のように硬化する不治の奇病「化石病」から村を救うために錬金術の研究を続ける。ラストから「赤い石」を貰い、それを治療に使う。ラストに好意を寄せていたが、己の過去を振り切ろうとするラストにより悲劇的な最期を遂げ、その死体は化石病によって硬化した。
リビア
声 - 折笠富美子
ルジョンの婚約者。2年前に「化石病」にかかったところをルジョンに救われる。化石病のウイルスに冒されたルジョンの死体を見て錯乱し、死体に接触。瞬く間に硬化し即死した。
バルド
声 - 石井康嗣
東部過激派「青の団」の一員。左目に眼帯をしている。
過激派メンバーの釈放のため列車ジャックをし、ハクロ将軍一家を人質にした。左手に安物の機関銃型(仕込みナイフ付き)の機械鎧を付けている。偶然乗り合わせていたエルリック兄弟に負け、駅に到着後に暴れていた所をマスタングの攻撃を受けて捕まる。

ゲーム作品 編集

鋼の錬金術師 翔べない天使 編集

ムーディ・ネムダ准将
声 - 西村知道
ヒースガルド地方国家憲兵隊最高責任者。傲慢で自己中心的な人物。目的は「ネムダ帝国」を創る事。ヴィルヘルム教授の不正行為に目を瞑る見返りとして、不法な軍事用キメラを作らせていた。その他にも無断での徴兵や軍備、兵の私物化などを行っていた。セントラルへの反乱の企てていた節もあり、懲役145年の実刑で軍刑務所に服役することとなる。
ガンツ・ブレスロー上級大佐
声 - 江川央生
ネムダ准将の部下。国家憲兵隊所属。国家錬金術師では無いが自らを「徹甲の錬金術師」と名乗る。権力や地位には興味がなく、ただ力を追い求めている。頭に血が上りやすく、任務に失敗した部下は、何があっても許さない。終盤では全身機械鎧というロボット同然の姿になってしまった。その後、軍病院に入院。ゲームノベライズ版ではカミラと共に死亡した事になっている。
ヴィルヘルム・エイゼルシュタイン
声 - 石井康嗣
「黎明」の二つ名を持つ元国家錬金術師。十賢の一人で触媒法の権威。通称は「ヴィルヘルム教授」。賢者の石にも劣らない「賢者の触媒」の研究をしている。娘想いの父親。
不正行為を見逃してもらう見返りとして、ネムダに不法な軍事用キメラを造っていた。また、かつて一人娘のセレネを「賢者の触媒」の研究中にリバウンドで亡くしている。その後、セレネの遺体と「賢者の触媒」を代価にセレネの妹ということになっているアルモニを錬成する。
アルモニ・エイゼルシュタイン
声 - 水樹奈々
錬金術師。ヴィルヘルム・エイゼルシュタインの娘。年齢は12~14歳ほど。
赤い瞳に赤い髪で、ショートカットヘアーの少女。生意気な反面、度胸満点で前向きで明るい。錬金術に興味があるが父であるヴィルヘルムから錬金術を学ぶことを禁止されている。そのため半ば強引ながらもエドに弟子入りし、交流を深めた。
実は父親であるヴィルヘルムが「賢者の触媒」の研究中の事故(リバウンド)で亡くしてしまった一人娘のセレネを生き返らせようとした結果、セレネの遺体と「賢者の触媒」を代価にして生まれてしまった存在。それ故に体内の「賢者の触媒」の力が尽きると生きていることが出来ない。セレネとしての記憶は無く、自分はセレネの妹だと思っていた。
カミラ
声 - 沢海陽子
錬金術師。残忍な性格で、目的のためには手段を選ばない。永遠の美を得るために賢者の触媒を手に入れようとした。「グレタ・リドル」という名前で助手としてヴィルヘルムとネムダの間を暗躍。町に錬金術師達を集め、彼らを濫造したキメラ達に食わせることでその血を集めていた。エド達の行動を監視するうちに賢者の触媒の在処を突き止め手に入れるが、直前にヴィルヘルムにより阻止される。激昂しエド達と戦うが敗北し、塔から転落した。しかし、軍の調査の結果その死体は見つかっておらず生死は不明である。ゲームノベライズ版ではガンツと相討ちになる。容姿はラストと瓜二つであり、軍の記録によると、数十年前から軍への協力者、あるいは敵対者として登場していたらしく、ホムンクルスと思わせる描写があった。

鋼の錬金術師2 赤きエリクシルの悪魔 編集

ジャック・クロウリー
声 - 飛田展男
「銀弾」の二つ名を持つ元国家錬金術師。性格は冷酷。生体錬成を初めて体系化し、キメラ理論の祖と言われている。
恋人であるエルマの死を受け入れられずに人体錬成を試みるが失敗し、リバウンドで長くは生きられない体になる。その後、シャムシッドに伝わる生きた人形・ゴーレムを研究し、その技術を応用してエルマの蘇生に成功する。しかし、ゴーレムは短命であるという欠点のためにすぐに土に還る彼女を何度も蘇生することとなり、やがて狂気に陥る。その後、ラストより「赤い石」の錬成法を教えられ、その石の力を使って自身をゴーレム化。50年もの間姿を変えることなく生き続け、現代にて人々の命を使って巨大な赤い石を作ろうとした。コーネロやタッカーが持っていた赤い石は彼によって錬成されたもの。
アーレン・グロースター
声 - たてかべ和也
考古学者。元冒険家・考古学者の独身の老人。やんちゃな性格でパイプを咥えている。70歳を越えている様な風貌だが、冒険家としての体力・考古学者としての知識は衰えていない。
エルマ
声 - 岡村明美
エドに指輪を渡して姿を消した異国の女性。各地でエドに出会うも、すぐにその姿を消してしまう。
ファントム
ゴーレム。爬虫類のような不気味な怪人。その正体はゴーレムとして生き長らえていたエルマ。

鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女 編集

ヴィーナス・ローズマリア中佐
声 - 田中敦子
独立編成部隊ヴィーナス隊の隊長。規律を無視しているセクシーな赤い軍服の姿から、「ヴァルドラの赤い薔薇」という異名がある。情よりもまず任務を優先させるプロフェッショナルだが、トリガーとハンマーからの信頼は厚く、決して悪人という訳ではない。エドが10年早く生まれればペットにしたいという恋心を抱いていた。部下共々、ヴェルザの天使に哀れにも惨殺されてしまった。元ネタはタイムボカンシリーズの三悪。
イジー・トリガー中尉
声 - 風間信彦
ヴィーナス中佐の部下。独立編成部隊ヴィーナス隊の隊員。ヴァルドラ軍の戦略参謀。メカ開発が得意なマッドサイエンティストだが、ヴェルザの神官にも対抗できる巨大メカを作るその腕は確かな物。上司のヴィーナスに熱烈な好意を抱いており、彼女に対してはマゾヒストな一面も見せることがある。3人の中で唯一生き残ったがヴィーナスの死後は精神が異常になり、エドを殺害しようとした。
ボリス・ハンマー少尉
声 - 高木渉
ヴィーナス中佐の部下。独立編成部隊ヴィーナス隊の隊員。銃器の扱いに長けており、トリガーの開発したメカでは砲撃手を務める。敵味方を問わず非常にお人好しな性格で、思いやりもある人物。上官のヴィーナスと共にヴェルザの天使に食い殺されてしまった。
ソフィ・ベルクマン
声 - 坂本真綾
ヴァルドラの少女。左手に謎の印がある14歳の少女。その印の力で度々エドたちの危機を救う事になる。強い意志を持っており、強情なエドとぶつかる事もある。料理・洗濯・裁縫と、家事全般が得意。ヴィクトールがゼルギウスに殺害された後は、「ヴェルザの復活を阻止する」というヴィクトールの遺言に従い、ヴァルドラを訪れた。そこでエド達と出会う。最初は使命の重さから感情を押し殺していたが、エドたちとの出会いが彼女を変えていく。アルですらリアクションに困るほどの大のネコ好き。EDによって彼女の結末が微妙に変化する。
ヴィクトール・ベルクマン
声 - 石塚運昇
研究者。ソフィの父親。有能な研究者である優しい父親。ソフィと共に逃亡生活を送っていたが、ゼルギウスによって殺害された。かつてゼルギウスとは師弟関係だった。
ノルン
声 - 吉田小南美
白い猫。怪我をしている所をアルに拾われ、ソフィに治療されて引き取られた。名前の「ノルン」は北方の国の言葉で「運命」という意味(由来は北欧神話の運命の女神・ノルンより)。
ヴェルザ
声 - 玉川紗己子
かつては「神」と称えられていた魔女。「伝説の魔女」と伝えられ、ヴェルザの一族からは「神」と崇められている。光の印を持っており、生前は傷ついたり病んだ人々を癒してきた気高く心優しい女性で、聖母のような存在だった。
ゼルギウス
声 - 中井和哉
ヴェルザの一族を束ねる四神官のリーダー。煉獄のゼルギウス。左胸に獅子の印を持った炎を操る神官。ソフィの父であるヴィクトールを殺害した張本人。マスタングですら手を焼くほどの炎使いであり、ヴァルドラの古城を根城としてヴェルザ復活を企む。使命のためであれば、仲間の死すら厭わない冷酷な性格。
ジャニス
声 - 堀江由衣
ヴェルザの一族を束ねる四神官の一人。疾風のジャニス。左足の尻に鷲の印を持った風を操る神官。風を操る事で自由自在に空中に浮く事もできる。自身を「一族で一番カワイイ」と称するだけあって可愛らしく、幼いながらも露出度の高い衣装を着る。我侭かつ傲慢な性格。一旦怒らせると性格が豹変し、次々と汚い言葉を放つ。リーダーであるゼルギウスに好意を抱いている。
レオニード
声 - 石田彰
ヴェルザの一族を束ねる四神官の一人。氷塵のレオニード。腹に鮫の印を持った氷を操る神官。美形だが、オカマ口調でナルシストな性格。醜いものを嫌い、相手よりも優位に立ちたく思っている。
ゴドー
声 - 西凛太朗
ヴェルザの一族を束ねる四神官の一人。地裂のゴドー。犀の印を持った大地を操る神官。4メートルを超える巨体を持ち、その体格から凄まじい馬鹿力を誇る。知能はほとんど持ち合わせておらず、会話すらロクにできない。しかし、ジャニスの命令に対しては従順である。
ヴェルザの天使
ヴェルザの力により生み出された異形の生命体。一見すると翼の生えた人間の姿だが、大きな口だけの顔と鋭利な長い爪を持つ。生きとし生けるものを捕食することを行動原理としており、アメストリス人やヴェルザの一族を問わず、ヴァルドラの人々を大量に喰い殺し、大惨劇を引き起こした。

鋼の錬金術師 迷走の輪舞曲 編集

アストン・マーティンス中佐
声 - 大川透
「雷霆」の二つ名を持つ国家錬金術師。刀剣マニアの居合いの達人。29歳で一匹狼の歌舞伎者。女好きで勘違いが多い。左肩に刺青がある。イシュヴァールの内乱で盟友のセラフィ・ロイスを戦死と見せかけ脱走させたことをエド達に打ち明け、その罪滅ぼしからか、エド達の攻撃で弱ったブリストルに特攻を仕掛け、相討ちとなり殉職。
コーニッシュ・ロイス
「調律」の二つ名を持つ国家錬金術師。18歳。通称「コニィ」。亡き兄のような国家錬金術師を目指していた18歳の少女。二つ名の「調律」はその兄の物でもある。座右の銘は「錬金術師よ、大衆の為にあれ」。温室育ちのために天然ボケに見える一面があるが、曲がった事を許さない強い正義感を持つ。また行方不明になったアストンの安否を気遣ったり兄弟の過去を知り涙ながらに応援するなど心優しい一面を見せる。
リオールからセントラルに向かう列車の中でバルドに襲われ人質になったところを同乗していたエルリック兄弟に助けられる。その後、国家錬金術師資格試験を受けるが失敗。しかし、彼女の才能に期待するエドの計らいでキメラ事件の解決と引き換えに大総統から再受験の許しを貰い、見事合格する。
趣味でもあるダーツを武器とし、また錬金術の中でも難しいとされている治癒錬成を扱える。
同作品の続編に当たるゲーム『鋼の錬金術師 想い出の奏鳴曲』でも登場し、国家錬金術師試験の査定の為にセントラルを訪れている。
リンカー(本名:セラフィ・ロイス)
「調律」の二つ名を持っていた元国家錬金術師。コニィの兄。合成獣の権威だが、本来の専門分野は医療用錬金術。自らの肉体を他のモノと融合できる能力を持つ。
イシュヴァール殲滅戦に参加していたが、マーティンスの助けにより逃亡。その後「リンカー」[5]と名を変え、軍部への復讐のためキメラ事件を起こす。
元は心優しい人物だったが、自らの記憶を代価に何らかの錬成を行ったために人格が変わり、また妹のコニィのことも忘れてしまった。最期はエド達を倒すために自分の魂を代価として城と融合したが、敗北。コニィに看取られ、静かに息を引き取った。
ランディ・ローバー
錬金術師。25歳の色黒の男性。貴族出身だが、内乱により貧乏貴族になっている。死にかけた時にリンカーに助けられた経験がある。自身の筋肉を硬化する錬金術が使える。趣味はスポーツとヒップホップ。けっこう大ボケキャラで惚れっぽい。アームストロング少佐と奇妙な友情が生まれている。
ケイト・ラム
錬金術師。小さい時から人形と遊んできた16歳の少女。リンカーとランディとは友達の仲。錬金術で動く人形が作れる。両親は内乱で亡くなっている。アルの事を「ヨロイ君」と言って慕っている。
ダート・ダイムラー
錬金術師。武器商人。弱腰の老人。趣味は造った物で人を脅かすこと。元犯罪者であるのか逃亡生活を送っている。
ブリストル
合成獣。ダイムラーが練成に失敗して誕生した合成獣。普段はダイムラーのケースの中にいる。最期はアストンの特攻により灰燼に帰す。
ゲーム「鋼の錬金術師 想い出の奏鳴曲」にも登場。

鋼の錬金術師 想い出の奏鳴曲 編集

クラベス・ファゴット
ヴィオラ・アモーレ
リュート・D・ザクソフォン

脚注 編集

  1. アニメージュ2004年5月号 水島監督のコメントより
  2. NHK「BSアニメ夜話」2006年8月9日放送
  3. 2005年月刊少年ガンガン11月号掲載「ベストシーンランキング」
  4. 2005年アニメディア6月号「キャラ紹介」
  5. 名の由来は、その能力である物と物が繋がり合うという意味のリンクから由来しているものと推測される。
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