鋼の錬金術師 Wiki
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シン皇帝の第十二子。初登場時15歳。50万人からなるヤオ族の出身。
現皇帝が病に臥せった事を機にヤオ族の地位を引き上げ、そして次の皇帝に指名されるために不老不死の法を求めてアメストリス国へと不法入国した。普段は護衛役のランファンとフーを連れているが、放浪癖でしばしばはぐれる。エドと同じ歳だがエドより背が高く細目で「フケ顔」であるために少年と見られない事が多い。目つきが怖いことを気にしており、意図的に細目の笑顔にしている。大食漢であり、空腹の間隔が短いためすぐ行き倒れる。
皇族の生まれと一見華やかではあるが、シンの皇族は外部からの政敵や他の皇子・皇女らの謀略の中で生き残る修羅道であるため、基本的に陽気で常に笑顔を見せるも、本心では冷静沈着かつ目的のために手段を選ばない、本人曰く「強くセコい」性格を形成している。故に無用なプライドなどといったものとも無縁であり、ハイエナのように他者に取り入ったり食事をたかったりといった処世術にも長けており、しぶとく生き残る。しかしその心はヤオ族やシン国の民を真剣に思う「真の王」を目指す理想家であり、大変な部下想いでもある。王としての博愛精神はチャン族を含めた他民族の事もちゃんと含んでおり、王となった暁に他民族を滅ぼそうなどと言う考えは毛頭ない。そのためブラッドレイのような国を統べる者が他者を簡単に見捨てることに激しい怒りと嫌悪感を示している。
暗殺の危機から逃れるため身体を鍛えており、卓越した体術と柳葉刀を用い、最強の眼を持つブラッドレイと渡り合える程の剣術を習得している。さらに気の流れを読めるため、身体に複数の命を持つホムンクルス達を探知でき(ただし、ラース=ブラッドレイには命が1つしか無いため察知できなかった)、ホムンクルスとの戦闘を有利にしたこともあった。
不法入国後、ラッシュバレーで行き倒れていたところをエルリック兄弟と出会い、彼らが不老不死の鍵(賢者の石)について知っている事を感じ、以後、エルリック兄弟に強引に同行する。セントラルでは、ホムンクルスの再生能力に目をつけ、エルリック兄弟・マスタングと共同戦線を張ってこれを捕まえるが、グラトニーの暴走により一転して窮地に立たされる。
結果として「お父様」の元へ辿り着き、賢者の石(強欲)を注入され人間ベースの新たなグリードとなる。ただし、リンの魂は未だ残っており、グリードの魂と共存し、ゆくゆくは乗っ取ろうと目論んでいる。現時点では彼とグリードの考えには共通したコンセプトがあるため、どこか意気投合している節もある(リンはシン国の、グリードは世界の主になるという考え)。そのことを知るブラッドレイからは一転して気に入られる結果となっている。
「約束の日」の手前、ビドーを躊躇いもなく殺したグリードに対し激怒し叱責。そのまま混乱するグリードを押さえ込んでエド、ランファンと合流した。それ以降のプライド、グラトニー戦ではグリードと見事なコンビネーションを発揮し、これを撃退する。
なおグリードとリンのどちらの人格が表に出ているか判りにくいためか、エドに『グリリン』(グリード+リン)と呼ばれたことがある。
リンの意識が表に出ているときに硬化するためには内側からグリードが力を貸す必要が有る。
「お父様」との決戦の際にグリードが離れ元の人間に戻る。全てが終わった後はランファンが拾った賢者の石を携えシンに帰国。次期皇帝に即位し、チャン家やシンの他の民族を一つに纏めることに成功した。
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